「消臭」って、どんな仕組みで臭いを消しているの?
消臭グッズには、消臭剤やスプレー、ビーズなど、様々なタイプがあります。
それぞれ、どんな仕組みでにおいを消しているのでしょうか。
1.人がにおいを感じたときに人体で起きていること
人がにおいを感じるというのは、どんなメカニズムなのでしょうか。
かんたんに説明すると、においを放つ分子が鼻の中に入り、においを感じる細胞がそれをキャッチ。
細胞からの刺激が脳に伝わって、脳はにおいを認識するのです。
つまり「消臭」とは、におい物質の近くにいる人の脳に、いかにしてにおいを放つ分子を認識させないようにするか、ということになるでしょう。
2. 製品によって消臭のしくみが違う
においを放つ分子を抑えるには、いくつかの手段があります。
たとえば、嫌なにおいを放つ分子の数以上に、いいにおいがする分子をたくさん発生させる。
鼻の中の細胞に、いいにおいがするほうの分子が多くくっつけば、嫌なにおいの分子はあまりくっつくことはできないので、人は嫌なにおいを感じにくくなります。
これをマスキング効果と言うのですが、これを応用したのが芳香剤入りの消臭剤ですね。
嫌なにおいの分子の構造を化学的に変え、におい自体を変えてしまう方法もあります。
たとえば、トイレのにおいを代表するアンモニア臭を消すなら、アンモニアは主成分がアルカリ性なので、中和させる効果のある酸性の薬剤が有効でしょう。
嫌なにおいの分子を、物理的に閉じ込めるという方法も。
腐った卵のようなにおいとして知られる硫化水素のにおいは、無数に小さな孔(あな)が開いている活性炭やゼオライトを使うのが有効です。
孔の表面に、嫌なにおいの分子が吸着して出てこられなくなるので、においが徐々に消えていくというわけですね。
実は、硫化水素などの化合物は、不安定な構造をしているため、孔の表面に吸着することで安定化し、結果として孔から出てこられなくなるのです。
消臭グッズでは、このような3つのしくみを組み合わせて作られているので、消臭効果を発揮できるというわけです。
まとめ
消臭にはざっくり3つの方法があり、ひとつは嫌なにおいの分子の数以上にいいにおいの分子を発生させること、ふたつめは臭いの分子を科学的に変えてしまうこと、最後ににおいの分子を物理的に閉じ込めてしまうことです。
市販の消臭グッズは、これらの仕組みを組み合わせて作られています。